生活保護受給者の方のお部屋探しについて

【要因】なぜ生活保護の方はお部屋探しで苦労するのか?【5選】

生活保護を受けているというだけで、不動産屋さんに門前払いされてしまった」

というお話をよく耳にします。

 

会社の方針で生活保護の方は受け入れないという会社さんもあるぐらい

生活保護というワードは不動産業界の人にとって、あまり良くない響きのようです。

 

なぜ、生活保護の方はお部屋探しが難しいのでしょうか。

今回は理由を考えてみました。

 

ケース①大家さんが過去に嫌な思いをしてしまった事がある

家賃滞納、夜逃げ、孤独死の確率が、生活保護の方はお勤めの方に比べて高いそうです。

 

しかし、上記のような理由でも家賃保証会社家財保険でリスクを軽減する事は出来ます。

 

これらの理由以外でも大家さんの判断を鈍らせてしまう要因は他にありそうです。

 

それは...

 

周りの人とのトラブル

 

「朝からお酒を飲んでどんちゃん騒ぎをしている」「音に敏感でご近所さんと喧嘩をしてしまう」

 

入居者は居住権が強い為、一度入居されると追い出す事はなかなか出来ません。

これらのような体験を一度でも大家さんが経験してしまうと、今度から生活保護の方はお断りしようという事になるわけなんですね。

 

あとは潜在的に生活保護=悪というイメージもある方もいらっしゃるので

トラブルを起こした生活保護を受けていたから今後は生活保護の方はお断りしよう

という悪循環になってしまうのだと思われます。

 

ケース②役所から条件を提示される

生活保護を受けている方のお部屋探しは原則(9割以上と言っても良いぐらい)

現時点で生活保護を受けているエリア内でのお引越しを勧められます。

 

移管(管轄のエリアが変わる事)の際、役所の担当者さんは移管先のケースワーカーさんにその方の受入れをお願いしなければならないそうです。

その際に「通っている病院が近くにある」「親族が近くにいる」などの余程の説得材料がない限り

受入れられることが少ない為、受給している地域しか認められないという事になるんですね。

 

更に、足が不自由な方やご高齢の方は「1階、もしくはエレベーターが付いていなければならない」

「管理費負担を4,000円以上超えてはいけない」「15㎡以上の広さで無ければ53,700円の基準値にならない」など細かな制限も出てくる為、物件が出てこないという事にも繋がってきてしまっています。

 

ケース③審査に必要なものを持っていない

審査に必要なもの

①生活保護受給証明書

生活保護を受けているという証を家賃保証会社に証明しなければいけません。

②携帯電話

家賃保証会社から審査の電話がかかってくる事が多いため、携帯電話はほぼ必須になります。

入居後に入居者さんと連絡が取れないと管理会社さんも不安になってしまうことも必要になる要因の一つになります。

③顔写真付きの身分証明書

運転免許証がベターですが、マイナンバーカード住基カードなど必要になる事が多いです。

④お身内の緊急連絡先

原則、3親等以内の緊急連絡先さんが必要となります。

保証会社さんによっては知人の方でもOKな場合があります。

⑤役所からの許可

契約金を出すのが役所になるため、ケースワーカーさんが納得した物件でなくてはなりません。

(例)ご高齢、あるいは足が不自由なのに3階で階段などのお部屋

賃料53,700円 管理費10,000円(自腹)など自己負担が高くなってしまう物件など

 

ざっくりですが5項目あります。

全て重要ですが、この中で一番、厄介なものが「お身内の緊急連絡先の有無

こちらをご用意できないが為だけに、選べる物件が半分以上と言って良いほど選択肢から外されてしまいます

 

何かあったときに連絡が取れる人、そして対応して下さるのは親族が一番可能性が高いという事になるのでしょうか。

 

生活保護の方だけではなく、いろんな人がそれぞれ事情を抱えていると思います。

この項目はお部屋探しをする上でとても重要だと感じました。

 

ケース④属性、病気の種類など

「60歳以下でお勤めされる意思がある方なら大丈夫です」

「生活保護の方自体はご相談できるんですが、年齢が若い方で生活保護を受給している方はご遠慮しています」

など、物件によってオーナーさんのご意向は様々です。

 

それでも共通しているのは「精神疾患がある方の入居はNG」という物件がものすごく多いという事。

特に統合失調症などの持病をお持ちの方は99%の確率でお断りされてしまっております。

 

ご病気や怪我によってのイメージ

年齢、性別、今までにしてきた仕事や生活保護に至った経緯など

少しでも違和感を感じられるとお断りをされてしまいます。

 

ケース⑤保証会社に通らない

オーナーさんの許可を得られたとしても、指定された家賃保証会社の審査に通らなければお部屋を貸して頂けません。

ケース③と重複してしまいますが、保証会社には審査に必要なものに加え

過去の事を調べられてしまいます。

 

・過去に家賃を滞納した事がないか、他の保証会社とトラブルを起こした事がないか

・債務整理、自己破産をした事が無いか

・警察にお世話になった事は無いか

 

他にも、電話確認の際に意思疎通ができるかどうか、などもチェックされていたりと色々な要因を含めて

この人の連帯保証人としての役割を引き受けて良いものかどうかを判断されます。

 

以上

 

なぜ生活保護の方はお部屋探しで苦労するのか?を考えてみました。

 

不動産屋の立場から

まとめてみると

①大家さんが生活保護の方でも良いと言って下さる

②役所からも反対されない賃貸条件

③審査に必要になるものを最低限持っている

④管理会社さんにも良いイメージを持たれている

⑤管理会社さんの扱っている保証会社に通る事ができる

 

この全ての条件をクリアしている物件が

果たして、お客様が希望している物件に当てはまるかどうか

 

普段、多くの物件をご紹介出来ない私自身の言い訳となっておりますが

上記の点をご確認頂いた上で、少しでも妥協できるポイントを探って頂けると

お部屋へのご入居はスムーズになるかと思います。

 

 

 

 

 

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